GRJ日記

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臓器提供

やや最近、と言っても2000年代ですか。全然最近ではない。が、エンジェルハートという作品が描かれたことがありました。読んではいないのですがシティハンターパラレルワールドだそうで、家族愛がメインだとか。香さんが事故で死んじゃって彼女の心臓を移植した相手が台湾の暗殺者で、その子が冴羽さんの養女となって云々、という話らしい。
あらすじを聞いた時は「ええーなんで香さんをそんな目に遭わせなきゃいけないんだ。香さんが生きているままで家族愛の話を書けばいいじゃないか」と単純に思いました。もちろん、原作者さんの考えがあって、どうしてもそうしようという理由があってそうしたのだろうから、別に文句はつけません。
ただ知り合いの人に「死んでしまうこと自体はしょうがないけど体にメスを入れて臓器を取り出してそれが他の人の体に入るってすごくイヤ」と断固とした調子で言われ、え~?と当惑しました。
まあそこら辺の感覚はもちろん人に寄ると思うし、どちらが正しいとか間違ってるとかではないんですが。そうかー、そう思う人もいるか。わたしゃ自分が死んでるなら、臓器でもなんでもお使いくださいと思うし、死んだあとの墓が姑たちと一緒は嫌とかいう話も、「自分は死んでるんでしょ。骨がどこに埋められようとどうでもいいわ」と思うのですが、人に寄ってはシャレならん真剣問題なんでしょう。何度も言いますがこれは感覚の問題ですので、私が正しいと言うつもりはありません。生きたまま臓器を取られる楳図かずおの恐怖マンガを読んだことがあって、それはちょっとかなりトラウマになっていますが。死んだ後ならいいわよ。
ブラックジャックに、事故死した男の手を他人に移植して、その手に妻が泣きながら頬ずりして「あなた 生きてるのね よかったわ よかったわねえ」て言うシーンがあって、私はわかるなあと思ったのね。もちろん、本人はもう死んでしまったんだけど、一部分だけでも生きていてくれたら、わたしゃやっぱり嬉しいと思うな。本当の意味での形見分けだよ。
あと時々、移植した人が急に人格が変わったとか好きな食べ物が変わったとか行ったこともない場所のことを知ってたとかあって、移植したのは臓器なんですけど、という話を聞きますが、それもなんかわかる気がします。もともとの臓器の人が食べたり飲んだり好きだったりしたもので臓器は作られてるわけですし、記憶をしまっておくのは普通は脳ですけど、脳だって細胞であると言うなら胃や腕だって細胞である。なんらかの形で記憶を保持していたっておかしくはなかろう。乱暴でしょうか。
で、突然ジョジョの話になりますけど、臓器やなにかを移植したことで、スタンドも受け継ぐってこともあるかも知れない。心臓移植して目を覚ましたら目の前に透ける不思議な影が居て自分を見つめている。脳裏に声が聞こえる。『あなたにわたしのスタンドをプレゼントしよう。大事にしてやってくれ』そういう形であれば、自分のスタンドがどんな能力で何が出来るのかわからない、てこともあり得ると思いますね。ジョルノも自分も腕を失ったらもうだめだとブチャラティが言っていたし、床に落ちていたアヴさんの腕を誰かに移植したらマジシャンズレッドが出せるようになるかも知れないね…ううう
親が子に腎臓をひとつ贈って、それ以来自分はスタンドが使えなくなって、どうしたんだろうと思っていると子供に訊かれる。「パパ、あれはなんて名前なの?」「あれってなんだ」「ドアのところに居て、パパとぼくをじっと見ているよ。名前を聞いたらパパに訊けって」父はばっと振り返るけど自分にはもう何も見えないのであった。スタンド名はキドニーでいいでしょうか。